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  • 執筆者の写真Rinki Ito

博士後期課程の生活(学会編)

更新日:2022年12月15日


博士後期課程の人間がどういう生活をしているか、修士ですら想像がつかないのにわかりませんよね。基本的に研究なのですが、その研究を発表する場として学会があります。理系では修士でも出る話は聞きますが、経済で修士の時に学会に出るのは相当優秀(学部の卒論が修士論文レベル)でない限りないと思います。


博士課程1年では、修士論文をもとに学会へ足を運びます。私はD1の間に日本経済学会でポスター発表、国際経済学会で一般討論を行いました。なので、ここではこれらについて説明していきます。

 

学会とは?


学会に参加するには、まずその学会の年間費を払って会員になる必要があります。ただ参加費は別で支払う場合もあります。私が参加した日本経済学会と国際経済学会について、前者は年会費6000円に加えて参加費3000円が必要でしたが、後者は年間費3000円だけとなっています。

次に、聴衆ではなく発表者として参加する場合、ポスター発表か一般討論かを決めます。日本経済学会は学生会員だとポスターしか認められてない等あるので、そこは気をつけてください。以下ではそれぞれについて説明します。

 

ポスター発表


ポスター発表について、1時間〜1時間半くらい時間を与えられ、誰かが来たときに説明する、というものになります。説明途中に人が来たりするので、都度調整しながら進めることになります。ここではポスターの作り方と当日の流れについて記述します。

 

作り方


ポスター発表ではA0(資料の大きさは2384pt(横)×3370pt(縦))の大きさで作ります。私はオンライン参加だったのでPDF資料だけでよかったですが、もし現地で発表する場合は印刷する必要があります。ただ、このA0の印刷は特殊で、大学の生協にお願いする必要があります。印刷はすぐにできるものではなく、何日か要するので余裕を持って準備しましょう。ちなみにキンコーズなどの業者に個人でお願いすると1万近くしますが、生協であれば半額程度になります。

ポスターのフォントの大きさ等の説明はこちらでされていますが、あくまで目安で、教授と相談しながら作っていけば良いと思います。全体の構成についてはこちらで説明されてたりします。(本サイトのHome画面のポスター資料もよろしければご参考に)

 

当日の流れ


準備していざ当日ですが、まずフラッシュトークで1枚の資料を見せつつ1分程度で自分の研究内容を宣伝します。ここで参加者は研究を見に行くかを決めます。ポスター発表は昼休みに行われたりで、たくさんの人が見に来てくれるとは限りません。せっかくの意見をもらうためにも上手く宣伝しましょう。その後ポスター発表を行い、15分程度の説明を何度も行います。参加者を見つつどこの説明を繰り返すかなどを調整します。

 

一般討論


次に、一般討論について説明します。学生がメインのポスター発表と違い、こちらは教授等も参加してきます。

一般討論で発表する場合、討論者を用意するのがポスターとの1番の違いだと思います。事前(大体1ヶ月前)に学会担当者に論文を送るわけですが、討論者にもこのとき送ります。当日はまず自分が25分で発表し、15分で討論者からコメントをもらいます。その後10分でそのコメントに返しつつ、他の参加者から質問が答える時間になります。(時間配分は学会によって異なります)

つまり、討論者には自分の研究に近い人を選び、自分の研究の甘いところなどを指摘してもらいます。自分の担当教授以外からしっかりコメントをもらえるのはここだけなので、この機会をしっかり活用していきましょう。


一般討論にはたくさんの人が参加し自分の研究を聞いてもらえるので、絶好の宣伝になります。ここで得たコメントをもとに論文を修正し、最終的にジャーナルへの投稿を目指していきます。

 

まとめ


D1における主な活動である学会に参加について紹介していきました。D2やD3でも基本参加する学会が国際学会になるかぐらいで基本変わらないと思います。何か参考になれば幸いです。

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