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  • 執筆者の写真Rinki Ito

大学別院試の難易度

更新日:2023年7月24日

本記事では、私が受けた大学院の筆記試験を、どれくらいの難易度だったか、どのような問題なのかを評価しながら紹介したいと思います。


私が受けたのは神戸、阪大、一橋、京大です。なので他の大学を志望している方はすみません。気をつけるべき点として、これらの中で阪大だけ過去問は取り寄せになります。


※一橋・京大は未だ筆記試験を実施してないらしい(2023/04/30時点)。

代わりに一次試験は書類審査のみになってるため、別の対策が必要になりそう。口述試験は本来研究計画書の内容がメインですが、ミクロマクロの知識も聞かれると思われます。(京大の後輩はラグランジュ乗数の意味とか聞かれてました。)

 

神戸大学


難易度:簡単

問題数:少ない


神戸大学の筆記試験は、全体的に簡単でした。いやらしい問題もなく、普通に計算させて解ける問題ばかりなので、「大学院入試(経済)対策」で紹介したような参考書をやっておけば解けない問題はないと思います。人によっては満点も狙えるのではないでしょうか。

ただ、マクロにおいて用語説明を求めてくる問題が毎年出ているので、名前がついてるものはしっかり説明できるようにしておきましょう。たまに、は?ってやつもありますが、誰も答えられないので大丈夫です。

 

大阪大学


難易度:ちょいむず〜むずい

問題数:普通


個人的に阪大が一番解きにくかったです。ただ気をつけて欲しいのが、阪大は問題の傾向が毎年かなり変動するとも言われています。なので、過去問で勉強する際も、どの分野が出やすいか、というよりもどういう解き方をさせてくるかを意識すると良いと思います。私が受けた時は、ゴリゴリ計算させるよりも、証明のような、ちゃんと基礎を理解できてるかどうかを試してくる感じでした。なので脊髄で計算問題をひたすら解いてるだけだと詰みます。ミクロもマクロも、条件を緩めたらどうなるのか、などを意識して勉強すると良いと思います。上級ではない教科書に載っているものは、基本キツい(現実的でない)条件を課しているので、計算はかなり単純になっています。そこに慣れていると阪大の問題は解きにくいと思います。

 

一橋大学

難易度:普通〜ちょいむず

問題数:ちょい多い


一橋の問題は、まず基礎ミクロマクロの問題が20問あり、そのあとに応用問題が2つ用意されています。応用問題については、2つのうち1つ選んで解答します。

前者の20問は、微妙にやらしいのがいくつかあります。基本的にすぐに解法を思いついて解いていかないと時間が間に合わなくなるので、時間配分には気をつけてください。

応用問題については、ミクロの応用とマクロの応用がそれぞれ用意されています(多分)。ここの問題も、阪大と同様参考書を脊髄で解いているだけだと基本解けません。一橋を受ける受験層はそれなりに高いと思うので、基礎は落とさず、応用問題ではある程度の部分点が望めないと落ちます。ただ、応用問題をしっかり答えられている人は結構少ない(試験中明らかにペンの音が減った)ので、ここが解ければ基礎をちょいちょい間違えても落ちることはないと思います。

 

京都大学

難易度:ちょいむず

問題数:少ない


京大に関しては、基礎問題はほぼないです。問題数が少ないので、最初の方で計算ミスしてると詰みます。ただ、難しすぎるかと言われればそうでもなく、個人的には阪大の方が難しく感じました。また複雑な数値計算をさせるのではなく、基本的に文字しか出てこないので、そういった問題に慣れておく必要があります。というのも、数値計算ではなく全て文字だけになった時全然解けなくなるというのはよくあります。

マクロでは、得られた式から何が言えるのかを説明させる問題が出るので、曲線の変化がなぜ起こるのか、どういった流れで均衡に近付くのかを意識して勉強すると良いと思います。

見慣れない式や条件などが出てきて難しそうに見えますが、焦らず落ち着いて対処していけば大丈夫です。

 

まとめ


本記事では大学院別に、私が知りうる範囲で難易度などを紹介してきました。一応公開されている過去問を見ながら、私の時と難易度や傾向が変わってないことを確認しています。ただ、阪大については公開されていないので、もしかしたら易化もしくは傾向も大きく変化している可能性があるので、阪大に関しては過去問を取り寄せて分析してください。


紹介した大学以外でも、どの分野が出やすいか、ではなく、どういった解かせ方をさせてくるのか、を分析すると良いと思います。これから受ける方の参考になれば幸いです。

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