本記事では、大学院に進学することを決めた人に対して、簡単にですが何を準備する必要があるかをまとめます。それぞれの詳しい内容については別の記事で紹介しますので、そちらを読んでいただければと思います。
何から始める?
進学を決めてまずすることは、志望大学の募集要項をまず読むことからです。コロナもあって筆記試験がどうなるかはまだ不透明ですが、集めておいて損はないです。
英語力の証明書は出願に送付するだけで良いのか、ETSからも送ってもらう必要があるのか。また研究計画書は何文字なのか、そもそも必要ない、もしくはそれに代わるようなものを書く必要があるのか、など各大学によって出願に必要な書類は変わります。
事前に情報を押さえておき、逆算して計画を立てましょう。
主に準備すべきもの
大学院入試に向けて、重要なものは以下の3つです。
筆記試験対策
TOEICまたはTOEFL
研究計画書
これらについて、それぞれ簡単に紹介していきます。
筆記試験対策
その名の通り、大学側が用意する問題に対する対策です。問題というのはミクロマクロが基本ですが、それ以外にも統計や数学、国際経済、経済史などいろいろあります。
どんな問題が用意されているかは大学によるので、過去問や募集要項を見て確認してください。特別な理由がない限り点数が安定するミクロマクロになると思います。
ミクロ、マクロ、統計、数学の勉強に必要なレベル、参考書についてはこちらで紹介しています。
ただ、注意して欲しいのが、コロナもあって筆記試験が必ず実施されるかわからないことです。京大はないみたいです。ただ、かといって勉強しなくても良いわけではない、と言うか大学院の授業に全くついていけなくなるので、試験がなくとも勉強はしておいてください。
TOEICまたはTOEFL
院試において、英語試験は基本TOEICもしくTOEFLのスコアで代替されます。原本の提出だけでなく、ETSからも直接送付されるようにする大学もあるので、募集要項を見て必ず確認してください。忘れていたとかあればそこで終わりです。
また、TOEICではなくTOEFLが必要な場合も気をつけることがあります。それは届くまでにかなり時間がかかることです。受験後から1ヶ月半〜2ヶ月は見積もる必要があります。なので出願の締め切りが8月なのに、7月に受けていたら最悪間に合わず終わります。後輩で問い合わせしたら待ってくれた、というのも聞きましたが、必ず待ってくれる保証はありません。なので6月の初週が最終ラインかなって思います。
TOEFLの点数ラインについてはこちらで紹介しています。(※あくまで個人的な見解です)
研究計画書
院試で一番困るのが、この研究計画書だと思います。こんなもの書いたことない人がほとんどだと思いますし、テーマ自体ふわふわしがちだから書きづらいのではないでしょうか。
まずすべきこと、それは教授への相談です。調べるといくつか記事が出てきたり、私もこちらで紹介していますが、教授は研究計画書を書くプロです。国から研究費をもらうために(ガチの)研究計画書をかなりの数書いているので、何をどう書く必要があるかについてはそこら辺の学生よりも圧倒的に詳しいのは当然です。また、この”何を”の部分ですが、どんな研究がしたいのか、仮説は何か、どんな分析手法ならその仮説を分析できるのか、なのでこれを教授から学びましょう。
院試において、英語試験は基本TOEICもしくTOEFLのスコアで代替されます。原本の提出だけでなく、の教授につなげて話をさせてもらえたり、研究の仕事を手伝わせてもらえたりしました(論文にもできました)。後者は大学院前にゼミレベルではなく、きちんとした論文に落とし込むための研究を学びたいと相談した結果です。
コースの選択
最後に、大学院で選択するコースについて紹介します。京大では研究者養成(R)コースと高度専門人材養成(P)コースがあり、出願時点で決める必要があります。前者は博士に進むのを、後者は修士で卒業を前提としてる感じですね(阪大や一橋もこういったコース分けが確認されました)。
ただ、ここでの選択によって今後の進路が大きく変わりうるので、これらの大学を受ける際は気をつけてください。つまり、Pコースでもし博士に行きたくなった時結構大変かもしれないってことです。京大を例にとれば、まず受ける授業も違います(上級系をPコースは受けない)し、Rコースの場合博士に行きたい場合は成績で行けますが、Pコースの場合は別個試験が必要になります。更に、修論の指導もRコースは基本1人つきますが、Pコースには指導教員がいません(欲しい場合は自分でお願いする必要あり)。なので、必然的に修論の質も変わっちゃいますし、この差が博士に進んだ時に結構苦労しちゃうと思います。
自分は修士で卒業を前提に進学したものの、せっかく進学するならちゃんと勉強したい、かつ一応博士の進学の可能性も考慮しRコースを選択しました。ただ、PコースはRコースに比べれば就活にかけられる時間も全然違うので、学歴をあげた上で更にガクチカとなる経験をより多く積めると思います。
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