本記事では経済セミナーという雑誌を紹介します。1500円くらいなのですが、よくわかんない自己啓発買うぐらいならこっち買った方がとてもためになります!(人による)
ちなみに私はM2からぼちぼち買ってたのですが、定期購読に変えました。笑
話を戻し、経済セミナーと聞いてどれだけの人が思い浮かぶでしょうか。最近では成田悠輔先生が良くテレビで見かけるようになり、その人気ぶりが感じられます。成田先生もこの経済セミナーの1トピックに携わっており、以下のようにTwitterなどで宣伝したりしてるので、もしかしたら目にしたことがある人もいるかもしれません。
経済セミナーがどんなものなのかで言えば経済セミナー編集部の紹介を読むのが一番ですが、ここでは軽く内容を紹介しつつ、自分が思う経済セミナーの魅力をお伝えできればと思います。
どんな内容?
まず雑誌のタイトルにあたるものがメインで取り上げるものになっており、それ以外にも連載企画として様々な内容が書かれています。
例えば上であげたもののタイトルは「社会の仕組みを経済学で創る」になり、マーケットデザインの分野を紹介するものになっています。ちなみにですが、この分野では去年スタンフォードから東大に来られた小島武仁先生が世界的にもスーパー有名で、YouTubeにも動画が上がってるので見てみると良いと思います。(最近見た面白かったものはこの動画。前後編あって長いですが、小島先生の専門のマッチング理論という超面白い研究に触れられるのでぜひ!)
成田先生が携わっているのは連載部分の「データで社会をデザインする 機械学習・因果推論・経済学の融合vol.1 すべてがデータに、アルゴリズムに、そして実験になる」ですね。タイトルからもう面白そう。(読みましたが面白かった)
Amazonもしくは経済セミナーのページ で適当に流し見してみて、気になるタイトルがあれば覗いてみるってことをしてみてはどうでしょうか。タイトルに惹かれなくても連載部分が面白そうってこともあります。
経済セミナーの魅力
経済セミナーの魅力として、私はちょうど良い内容であると考えています。難しすぎず簡単すぎない、知的好奇心が掻き立てられるものになっています。
まず「これって何がおもろいん?応用先に何があるん?」という悩みは経済の学部生の誰もが持つ感情ではないでしょうか。この問題の解決の一助になると私は考えています。学部2年生ごろに勉強した専門科目の内容がまさにここでの理解の助けになるので、自分が何に対して特に面白いと思うのかを決めるきっかけになるのではないでしょうか。
自分の場合、マッチング理論やオークション理論を通じてゲーム理論というものに興味を持ったきっかけが経セミになります。学部時代に扱うゲーム理論って囚人のジレンマとか寡占市場のクールノー均衡とか全然おもんないものかと思えば、こんなにも現実に活かされるものだったんだと知りました。興味を持った流れで「最強の経済学」も読んで見ましたが、ゲーム理論ってすげえ!ってなりました。(単純)こちらはかなり平易な内容なので経済以外の人もお勧めです。
2つ目に、経済学部生殺しの質問の一つ、「経済の人って何勉強してんの?」です。これに完結に答えられる人はあまりいないのではないのでしょうか。理系は実験とか研究室とかに配属されたりで、説明がだるいだけで話せます。ただ、経済学部にいて自分はこれを勉強してる、と胸はって言えないのが自分と周り含めの印象でした。自分の勉強の発展先がわからないために説明が難しいのもあると思います。そんな時に経セミです。今勉強してることはこんなことに活かされてるんだよ、と言えます。(たぶん)
最後の魅力として、知見がかなり広がります。恥ずかしながらゲーム理論が様々なところに使われていることを知らなかったわけですが、それ以外の発見も多くあります。よく経済学は役に立たないって意見を見聞きしますが、全くそんなことないことを体感できます。
自分の貿易という専攻に後悔はなく、別に貿易論に縛られず分野横断的に研究していくつもりなので良いのですが、学部時代に経セミに出会いたかったなあ、と思います。
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